住民監査請求-体験記

 主権者たる国民が自分の住む地方自治に異議・要求を申し立てる権利は当然あります。正統的には首長(市町村長)や地方議会の選挙を通じてがあります。
 リコール、直接請求、議会への陳情・請願もあるでしょうが、同志を集めての「数の論理」の世界です。デモ、住民運動もあります。効果があった古式ゆかしい「ムシロ旗」を掲げて「一揆」を起こす伝統は失われました。

 「幕張新都心におけるIR(統合型リゾート)導入可能性調査」報告書の問題点を追求して行き詰まった時「住民監査請求」を知り、これを突破口にしました。「住民監査請求」に付いてはこちらを参考にして下さい。ネットで調べていると「法律的側面の解説」ばかりで「体験記的」なものは見つかりませんでした。全国でカジノ反対や、カジノに関係なく住民運動等をしている人々の参考になればと体験記を記録して置きます。

               申請書類の作成

            「千葉市職員措置請求書」
 何事も書類の作成は必要です。千葉市のホームページからQ&Aをダウンロードしました。この文書で「監査請求」に必要な条件を満たしてるか確認しました。これに「千葉市職員措置請求書」の書式がありますので、コピペして埋めることにします。しかし、具体例がないので迷うことになります。過去の「住民監査請求」例がホームページにありましたが、この書式で申請した書類は見つかりません。やむえず「エイヤ」で書きました。これが、あとから「補正」を求められた原因になります。しかし形式的書き換えなので簡単に対応できました。ここで注目したのは「求める必要な措置 」で「損害賠償」を求めるかがありました。「損害賠償」までは過酷と考えましたが、ネットで調べると監査に不服なときは提訴(裁判)することができ、その条件として「損害賠償」があると容易になる事がわかり、入れることにしました。

 当初は「住民監査請求」とは事件のとき警察・検察に行う「告発」だろう位に考えてました。「告発」なら疑わしことを示す「証拠」位でよいはずです。あとは、捜査は警察・検察がし、起訴し求刑を検察が行います。しかし「住民監査請求」は求刑に相当することまで書かなければなりません。これには困りました。職員の「違法・不当」の措置(処分)は内規で決まっているはずです。「内規」をまさか情報公開で入手してどうしろとかまで書く必要はないでしょう。
 そこで、「報告書」の改訂か取り下げ(撤回)と「損害賠償」としました。

 尚、「千葉市職員措置請求書」は千葉市が決めた書式と考えられます。千葉市以外ではそれぞれの自治体のホームページで確認したほうが良いでしょう。

             「事実証明書」
 次に、「事実証明書」です。書式はないので自由に書きました。市への問い合わせや情報公開で得た文書が既にあるし、別の兄弟サイトでこれでもかと言う位に「報告書」のデタラメさは解析ずみです。これらを整理すれば良いだけです。
 ここで、書くに当たり、監査結果がでるまで疑問(悩む)になることは次の2点です。

 1.「契約不履行」と言ってもそれが、「報告書」すべての内容に及ぶ訳けではありません。「契約不履行」から派生しないデタラメをどこまで書くかです。派生しなデタラメは控えめにしました。結果的には、全て書くべきでした。

 2.そもそもこうした「報告書」は作れとないと断定できます。千葉県、横浜市の「報告書」をみても酷いものです。契約不履行の対象とした「業務実施計画書」は、業者がこうして試算しますと出した文書では実行は到底できません。これを強調すると、もともと出来ないので、目くじら立てるなとして「却下」される可能性もあり得す。そこで、「業務実施計画書」でやればまともな報告書ができたと「臭わせる程度」にしました。

              監査委員会

 「補正書」をもって監査委員会にのぞみます。印象を良くするため、年1回も着ない背広でいきました。
 委員会室はこんな感じです。7m×7m位です。
 監査室ウェブ
 監査委員は本来4名ですが、今回は3名で行うようでした。もう1名は千葉市IR議連の会長なので編集者が公正な監査が臨めないとしてました。
 後日の「陳述会」では陳述人(編集者)が前で、相手側(市職員)は立会人になります。相手側が陳述するときは入れ替わります。「陳述会」は公開が原則なので一般の傍聴もできます。当日は編集者1人で市側や傍聴者はいません。
 この委員会の目的は請求を「受理」するかの予備審査のようでした。幸い「受理」されました。第1関門は突破できました。
 監査委員からの質問は大まかに言って次ぎの3つです。いずれも、「契約不履行」とは直接関係ないことです。

 1.そもそもこうした「報告書」は作成できるのか。
前述のように「苦慮」した問題です。要旨[入場料を明示し、どの位の「負け金」なら年何回くらいカジノに行くかを世論調査をすれば「入り(売り上げ)」は試算できかもしれないが、「出(経費等)」は試算できない。]と答えました。

 2.「報告書」の正式表題は「幕張新都心におけるIR(統合型リゾート)導入可能性調査報告書」の「可能性」とは何か。
 旨く説明できなかったので、次回の「陳述書」で明快に回答しました。本来は市側に聞くことです。

 3.市側の「仕様書」をどう変更したか。
仕様書変更
「事実証明書」に「仕様書」の重要性を強調するため入れて置いたのでそれで説明しました。これは「資料-13確認書」で「合法的」に行われています。

               陳述
 監査委員会の時事務局から陳述は20~30分と言われていたので、25分を目指すことにしました。ネットで調べると演説は1分300字とありました。25分だとA4で8枚半です。監査委員には視覚で訴えた方が良いだろう考え図を入れた「陳述書」を作成することにしました。日にちは5日間です。原稿を書き、何度か自宅で声出して練習しピタリ25分に納めました。当日もピタリ25分で納められました。

 何を陳述するかは規定ないそうなのでここでは「事実証明書」の内容以外で重要な関連事項である次の3点です。

 A.市民の問い合わせに不誠実な対応し、こうした職務を行うには技量不足を強調。

 B.「調査可能性」の「可能性」は市長のマニフェストから来ていることや、マニフェストにはIR、MICE、可能性、研究とかばかりで「カジノ」は出てこないで姑息である事を強調。

 C.編集者はカジノの最大の問題はギャンブル依存症と考えてるので、是非入れたかった。

 ギャンブル依存症の問題は「契約不履行」とは直接関係ないので、陳述の了承をえた所、監査委員の弁護士は即OK,職員OBは短くでした。職員OBは陳述後「社会的リスクの評価や対策がおざなり」とはこう言う事かと言ってました。しかし、「監査結果」と一緒に送られてきた「反訳(文字おこし)」をみるとこの記述はありません。その外にも「反訳」には記憶に無いことがあったりします。もうすぐ72歳の頭ではハッキリしないので、当日の録音の「情報公開」を求めていますが出るか?出さないと又ひともめ出来る?尚、「社会的リスクの評価や対策がおざなり」は監査から外してます。

 「事実証明書」からは誰にも分かる「潰す野球場から集客」を入れました。

 そもそもこうした「報告書」は作成できるのか。千葉県、横浜市の報告書を引き合いに出し「出来ない」とA4で1枚半を書いた途中で、書くと不利なる可能があるので破棄しました。全体の分量の問題もあります。

 監査委員の方から若干の質問に答えたあと、監査員から職員側に何か意見があるか聞いたところ、無しでした。

 今度は職員側の陳述です。職員側は6名です。担当部署の総力戦の様相です。市長が来るかと期待しましたが残念でした。該当職員も居なかったようです。編集者1人に何人でくるのか?仕事をしろ! 該当職員はきてませんでした。後日送られてきた職員側の陳述書を読むと職場替えがあったようです。

 職員側の陳述が始まって即「陳述会」の性格が分かって「作戦的」には失敗と気が付きました。裁判と同じ位と考えてました。即ち双方が持ち寄った「書面」を交換して丁々発止やり合うものと思っていました。編集者が出した「事実証明書」に反論してるようなのです職員側が用意した「陳述書」もなく何を陳述してるのか理解不明の所が多々ありました。編集者側の「陳述書」は12部用意し、事務局側に渡していました。監査委員には渡っていましたが、職員側にも当然渡っている物と考えて確認してませんでしたが、渡っていたなら「何とお人好し」。
 職員側が6名も来ていたのは「書記」の代わりだったかもしれません。録音は禁止されていました。職員側の「陳述書」は監査委員の手元にはありました。

 職員側の陳述後、監査委員から意見があるかと聞いてきたのでの私の方に何で「陳述書」が来ないのか聞いたら「質問はダメ」でした。若干の意見は述べました。

「陳述会」はこれ1回でしたので、「一発勝負」で相手が嘘を言っても監査委員が見抜けなければそれまでです。双方の「書面」を検討して次回で反論とかはありません。

「陳述会」は公開することになってますが、公示される分けでもなく編集者側も敢えて「報道関係者等」に連絡しなかったので傍聴者は居ませんでした。

 

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